永久人工肛門と診断されても諦めない
但し、肛門温存を施せる病院とそうでない病院が考える「肛門からの距離」は乖離があることもあるようです。
どういうことかと言うと、これは私が実際に経験した話になりますが、腫瘍を取り除いた病院からは、「腫瘍が肛門から○○cmと非常に近いため、人工肛門にしなければならない」と言われました。
肛門温存を専門としない病院としては、そう言わざるを得ない部分もあるのかと思います。
また、これだけの大病ですから、「ウチで受けなさい!」とも「他で受けなさい!」とも言い切れないのも事実です。
患者自身が自己責任で病院を選択する必要があります。
実際に「他で肛門温存が可能かもしれない病院で受けることにします。」と言った際、主治医の先生もどこか納得したような表情だったのを覚えています。
以上のことから、「人工肛門にしなければならない」という点は、決して鵜呑みにせず、まずは自分で調べてみることをお勧めします。
そんなわけで、実際に私がどのような観点で調べたかは、以下に記載していきます。
参考にして頂ければと思います。
どこの病院で受けるべきかをまずは考える
- 肛門温存技術(最先端技術)に力を入れていること
- 肛門温存技術の実績があること
- 術後検査も含め、通える範囲の距離であること
※こちらが参考にさせて頂いたサイトです。
私個人の候補としては、国立がんセンター中央病院、東病院の2か所に絞り込んでいました。
”がんセンター”というだけあって、その信頼感は半端なかったです。
また、横浜在住なこともあり、中央病院の方で受けることに決めました。
再発率について考える
腸を取りきる人工肛門の方が、肛門温存よりもリスクは小さいと思われていますが、実際にその根拠は薄いようです。
ですので、人工肛門と肛門温存を再発率によって天秤にかけるのはなかなか判断が難しいと感じました。
ただ、
- 人工肛門後、再発 ⇒ 仕方ない
- 肛門温存後、再発 ⇒ 人工肛門にしておけば良かった…
当然、この発想になってもおかしくないわけで、その点は各自の判断に委ねられるところです。
迷いもありましたが、私は、肛門温存という選択肢を選びました。
肛門温存して再発してしまったら、それは「その後の生活習慣が良くなかった」と割り切ることにしています。
要は、「なる時はなる。ならないような生活を心がけよう」ということです。
考え方にも個人差があると思います。
自分なりにしっかり考えていきましょう。
人工肛門が悪いかどうかを考える
肛門温存は、排便障害との戦いが待っているからです。
例えば、「職場や通勤中などに不意にガスが出てしまった」といった場合も、知らない人からは冷たい目で見られることもあるかもしれません。
見た目は健常者なのに、かなりの爆弾を抱えてる感覚です。
以下は、私が実際に経験した排便障害との記録です。
1.肛門温存10日後での排便障害の状況
2.肛門温存4ヶ月後と8ヶ月後の1日のスケジュールの比較
3.肛門温存1年4ヶ月後、今でも生活上、気を付けていること。
要は、人工肛門と排便障害のどちらを耐えるか?ということです。
それぞれメリット、デメリットがあると思っています。
筋肉量の減少は、肛門の筋力が低下し、高齢者を含む一部の人々にとって排便障害が重篤化する要因とされています。
また、肛門温存を選択した場合であっても、初めの数ヶ月は一時的な人工肛門が必要とされます。
しかし、その後、排便障害に立ち向かう際、排便障害に耐えられず、人工肛門に戻したという方も実際にいるようです。
先生の話だと1割いるかいないかといったところでした。
どちらもなってみないとわからないため、判断が難しいかもしれませんが、私の排便障害のリアルな記事も参考にしてもらえたらと思います。
「大腸がんで人工肛門と診断されたらまずやるべきこと」でした。
永久人工肛門と診断された時は、本当に頭が真っ白になり、現実として受け止められませんでした。
「命が助かっただけでも、、、」と、始めは何も調べもせずに永久人工肛門にする覚悟でいました。
まだ経過観察中の身であり、排便障害の悩みもありますが、それでも、肛門温存という選択肢は、自分の生活においては間違っていなかったと自信を持って言えます。
一人ひとり、生活スタイル、優先順は異なります。
しっかり考えながら、最良の選択肢を選んでほしいと思います。
参考になれば幸いです☆